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走る、北へ、北へ。
夜中に1度、農作業機械販売店の軒先で寝ようと思ったら
ガードマンが来た。
追い出されて歩道橋の下で眠る。
夜が明けて走り出すが、やはりまた眠くなって自動車販売店の軒先で眠る。15分くらい。
日曜日のせいか店は休みらしい。
トイレに行きたくなった。
今回は帰りのガソリン代も無いほど金欠状態で出てきたため、
いつものようにコンビニでカップ麺を買ってトイレを借りると言うことができない。
いや、世の中には何も買わずにトイレだけ借りにコンビニに入ると言う
馬鹿野郎もいるらしいが
一緒にしてもらいたくない。
コンビニはコンビニ、公衆便所ではない。
あくまでお客さんのためにトイレを貸しているだけで貸しトイレ屋ではないのだ。
結局どうしたかといえば
道端の草むらで野グソと相成った。
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水戸の北へ抜け、ひたちなかを越えたころだったか、
異様な白い大きな塔が見えてきた。
これは火力発電所の煙突だそうだ。
ひたすら6号線を北へ走る。眠くなるまで走る。
そしてこの日の夜、不思議な体験をするのであった。
5日へ
6日夜へ
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